皆さんこんにちは!ととまるです。
今回は、人が太ってしまう原因をわかりやすく解説していきます!!
「食べていないのに痩せない」「全然食べていないのに太った」
ダイエットしてきた人なら、このような悩みを一度は抱えたことがあるのではないでしょうか?
色々なダイエット方法を試してきたけど、どれもうまくいかず……
こうなったら、ダイエット難民です。
これを打開するには、正しい知識を身につけることが大切です。
さて、そもそもの話ですが、どうして人間って太ってしまうのでしょうか?
甘いものを取りすぎたり、脂質の多い食べ物を沢山摂取したり……
当たり前のことですが、カロリーをたくさん取って、使い切れないエネルギーが脂肪として蓄積していきます。
カロリーの取り過ぎが肥満になってしまうのに、それを知りながら、どうして人は食べ続けしまうのでしょうか?
ダイエットしているのに、ハンバーガーが食べたいよー!
チョコレートも食べたいし、食べたいものがたくさんあるよー!
食べないように我慢しているのに……
我慢しているのに食べたいものは食べたい。それは人間の遺伝子レベルの本能だな。
本能?
こちらの記事では、人間が太ってしまう原因を科学的根拠にもとづいて説明していきます。
人間が太る理由を知ることで、みなさんのダイエットのお役に立てればと思います!
人間の体は、狩猟採集時代から変わっていない
人類は600万年前にチンパンジーと枝分かれし、私たち人間と同等のサピエンスが20万年前に誕生しました。
およそ一万年前に農耕が始まるまでは、食べ物がほしい時に無い、とても不安定な生活がながーい期間続いていたのです。
人類の進化は数百万年かけてゆっくり進んでいきました。しかし、農耕が始まり、産業革命を経て現在に至るまでの期間は、過去の狩猟採集時代と比べたら一瞬のことだったのです。
そのため、人間の脳と体は狩猟採集時代と変わっていないと言われています。
人は脂肪や砂糖がたくさん入っているものを欲しがるように進化した
人は長い期間、とても不安定な生活を送ってきました。獲物が捕れない日が続くのも、珍しくなかったでしょう。
それでも生き残ることができたのは、どうしてでしょうか?
それは人間に備わった、脂肪蓄積という能力でした。
獲物や果物を食べて、余剰エネルギーを脂肪として蓄積する能力がなければ、人は生き残ることができなかった時代があったのです。
そのため、人間の体は、脂質や糖が豊富なものを好むようにプログラムされており、効率的に脂肪へと変換する能力を進化させてきました。
そして、時代は変わっても、人間の体は変わっていません。
私たちが、ケーキやジュース、ハンバーガーやポテトをおいしいと感じ、たくさん摂取してしまうのは、人が生き残るために進化した結果だったのです。
そんな食べていないのに、あなたが太る理由
産業革命を経て、飽食の時代が訪れました。大量生産のおかげで、現在の日本にはおいしいものが溢れています。
加工技術は進化し、小さなものに、多量の砂糖や脂質が含まれるようになりました。健康など、おかまないなしですね。
おいしいものは売れるからです。
しかし、ダイエットや健康を気にされる方なら、注意しなくてはいけないことがあります。
甘い果物ジュースやジューシーなソーセージは、すっかり日本の食卓になじんでいます。
とにかく、準備が簡単ですし、おいしいですからね。
狩猟採集時代も、現代も、甘いものやジューシーなものが大好きです。
しかし、昔とくらべて、エネルギーの摂取効率は遥かに進化しています。
加工品の登場
オランダのヴァーヘニンゲン大学が「産業用食品加工と満腹度に対する摂食率を調べた研究」を行いました。
その結果、速い速度で食べることができる食品 (加工品)は、満腹反応が減少し、その後の食物摂取量が増加することが分かりました。
また、超加工食品を食べている参加者は、未加工食品を食べている参加者と比較して、カロリー摂取量が多く、体重が増えることが示されたのです。
※超加工品とは、自然の食材には含まれていないような脂質や糖がたくさん含まれている産業加工品のことです。
参考:https://ichgcp.net/ja/clinical-trials-registry/NCT04280146
果物一つにしても、食べるのにそれなりの時間がかかるが、ジュースなら一瞬だからな。摂取量やカロリーが増えてしまうのは当然のことだ。
でも、スーパーに売っているのは超加工品ばかりだね……
そうだな。だから、買い物をする時は、栄養表示に気を配ってほしい。
加工品でも、健康に配慮した商品がたくさん売られているから、それらを選ぶのもいいな。
でも、ダイエット中や健康を意識するなら、未加工品を調理するのが一番だ。
食べたつもりがなくても、高カロリーな加工品を食べてしまっているから、気づかないうちに太ってしまうんだね(T_T)
超常刺激と中毒性 ポテチップスがやめられない
脂質や甘いものが大好きと言っても、食べられる量には限界があります。
しかし、その限界を超えてでも、食べてしまう人たちがいます。
ととまるもそのうちの一人でした。
食べ放題に行ったら、毎回気持ち悪くなるくらい食べてしまい、次は絶対にこんなに食べるものか!と考えても、同じことを繰り返してきました。
苦しいのに、食べてしまう。
こんな不合理なことが、どうして起こってしまうのでしょうか?
超常刺激が脳を壊している
みなさんは超常刺激という言葉を聞いたことがありますか?
脳が通常の生活では経験し得ない刺激のことを指しています。
広範な分野で使われる言葉ですが、食べ物に関しても使われます。
ジャンクフード(超加工品)とも呼ばれ、その中毒性はみなさんもご存知だと思います。
ハンバーガーやアイスクリーム、チョコレートケーキやチキンナゲット。
自然界では存在しなかった、高脂質であまーい加工品たちです。
砂糖の中毒性
甘いものって、おいしいですよね。
ふとした時に、甘いものが欲しくなってしまうこともあれば、常に甘いものを口にしたい時もあります。
その欲求が高まり、依存的になっていくと、マイルドドラッグと呼ばれる砂糖中毒に陥ります。
砂糖にはフルクトースとブドウ糖が含まれています。このフルクトースはブドウ糖よりもずっと甘い糖で、自然界で一番甘いと言われています。
甘いものが好きになるように進化した脳は、フルクトースによる刺激によって、βエンドルフィン(脳内麻薬)を分泌させます。
たくさん砂糖の使われたケーキなどの加工品を摂取することによって、脳はたくさんのβエンドルフィンを分泌するようになります。βエンドルフィンが分泌すると、ドーパンミンが放出され、行動が強化されていきます。
強烈な「おいしい」という経験に情動(扁桃体)が働くと、記憶と摂食行動が結びつき、更に行動が強化されます。
これが砂糖中毒の正体です。
脂質の中毒性
脂質がおいしいと感じるのも、理由があります。それは、カロリー(エネルギー)が、効率的に摂取できるからです。
砂糖は1g4kcalですが、脂質は1gで9kcalです。
少ない量でたくさんのエネルギーを得られるため、人間は好んで脂質を摂るように進化してきたのです。
砂糖と同様に、脂質がたくさん含まれているものを摂取すると、脳からβエンドルフィンが分泌され「おいしい」と感じます。さらに、ドーパンミンが分泌されると、もっと「おいしい」を感じたくなります。そして脳は「もっと食べろ」と体に命令します。
「おいしい」を繰り返すことによって、人間は脂質中毒に陥っていくのです。
まとめ
人間は生き残るために、脂肪蓄積の能力を得ました。その点だけで言えば、人間の素晴らしい能力と言えます。
時代は変わり、超加工品の出現によって、私たちはたくさんの糖と脂質を摂取できるようになりました。
その結果、依存性も相まって、気づかないうちに多量のカロリーを摂取し、太ってしまっていたのです。
子どもの頃から加工品は食べていたから、不思議に思うことがなかったよ。これからは、食べすぎないように気をつけなくちゃ。
そうだな。
ダイエットを機に食生活を見直して、糖や脂質がたくさん含まれた加工品はできるだけ摂取しないようにすることが、健康への第一歩だな。
本当は食材から調理をするのがいいんだが、人によって自炊はハードルが高いかもしれない。まずは、商品の成分表示を見ることを習慣づけてほしい。
実際に加工品は忙しい社会人の味方になってくれる。賢く選ぶことだ。